まずは私が思う2007年を表す予兆キーワードをあげてみます。
1.メンドクサイ(アグリゲート・コンシェルジュ)
2.エロ(本質の欲求・エンターテイメント)
3.モバイル(手段としてのモバイル)
★能動的フェーズから受動的フェーズへの変換
ウェブは本当に便利になった。
家計簿管理も、スケジュール管理も、ブックマーク管理も
いまや全てウェブで行っている。
ちょっと不便だなと思うことがあっても、
ウェブを調べれば情報は出てくるし、
便利なウェブサービスもたいてい見つかったりもする。
欲しい商品があったら、ググッて詳細な情報を調べるし、
いろんなサイトの情報を拾い集めたりする。
ウェブをはじめてから新聞を取らなくなった。
メディアが流すプッシュ型の情報に飽き、
新聞記者が書く記事に疑心暗鬼になっていた。
個人が発信するメディアに陶酔し、
ニュースを能動的に取ることに何より満足していた。
ネットリテラシーが高い奴はみんなそうやって生きてきた。
ネットを使いこなしている層は、グラフに表すと今このゾーンに来てるだろう。
【画像1】ネットリテラシーが高い人のゾーン

すでにネットで出来ることの範囲が見え始め、
ウェブで表現できることの可能性や状況をある程度予測できてきている。
難しい要素は出尽くした感があり、
すでに「ウェブで何が出来るか?」というゾーンはある程度旬を過ぎ、
「ウェブをどれだけ生活に密着させるか?」というゾーンに来ている。
つまりウェブが能動的にシャニムに取る時代から、
より簡単に、よりシンプルに自分にあった形でとるような局面に来たというわけだ。
人間の興味は有限だ。
今までウェブの情報を能動的にとってきた私も、
いまではすっかり面倒になってきていたりもする。
もっと違うものに興味を持ち始めたといっても過言ではない。
逆に言えば、いままで能動的に取ってきたであろう情報も、
できれば「受動的」に取得していきたいと考えるようになる
(これが"メンドクサイ"という定義)
人間は本来メンドクサイ生き物だ。
興味を持って能動的に動ける部分は限られている。
いままでウェブの情報は能動的に取ってきたが、
2007年はこれが、終焉に向かい、受動的ゾーンに入るだろう。
今までウェブサイトを足蹴に通っていた人たちは
RSSで効率よく情報をとるようになり。
モノを買うときに、なんでもかんでもグーグルでいろんなサイトを見ていた人は、
信頼出来るショップサイト、コミュニティサイトを決め、
そこで情報を効果的に集め、今までよりも迅速に購入までのステップを
踏むようになるだろう。
今までメディアを否定し、個々人が発信するソーシャルなニュースを欲していた層も
結果、信頼できる"人"にフォーカスし、その記事ごとに情報を集めるのではなく、
「人単位」で情報をあつめるようになる。
「あ、この分野はこいつとこいつのブログを抑えとけば大丈夫だな」的な発想で、
なるべく、面倒でないステップを踏もうとするようになる。
結果それがメディアと大して変わらない状況だったとしても、
本来面倒な生き物である人間は、そういう方向に行くだろう。
そしてネットリテラシーが高い人間が、そういったメンドクサイを突き詰め、
シンプル、簡単、便利なものへシフトするとき、
いままで「ネットに対して興味のなかった層との出会い」が発生する。
【画像2】ネットに対して興味のなかった層との出会い

これまでの産業も全てそうだった。
最初は教授や、その方面に詳しい人がその研究を進め、
それが突き詰め突き詰め、奥底が見えたとき、
初めて一般人が使えるシンプルな方向に行く。それが大衆産業へと発展していく。
今年はアグリゲートやコンシェルジェといったキーワードとともに、
ウェブはシンプルな分野へと突入する。
このときネットに興味がなかった層と出会い、そしてウェブが爆発する。
2007年は今まで能動的だったウェブの分野が受動的に変わり、
成熟期を迎える。
そして人間の新しい能動的ゾーンが、黎明期に入る。
★人間を能動的にさせる新しいゾーン
人間を能動的にさせるゾーンそれは「人間本来の欲求」に他ならない。
私は次世代産業を「エンターテイメント」と定義しているが、
まさにそれは"欲求"のゾーンであり、快楽のゾーンともいえる。
(私はそれを"エロ"という言葉で表現したりする)
ブログの発展で、今まで情報が発信できなかった人たちが、
簡単に情報を発信できるようになった。
昭和の初期は、自己を表現することは時代が許してはくれなかった。
そして時代が流れ、いろんな方法で自己を表現できるようになった。
そしてブログで、誰もが簡単に情報を出すことが出来ると同時に、
自己を表現することが美徳とされるような風潮すら出てきた。
人間には大きく二層のゾーンがある。
「表の欲求」表現と「裏の欲求」表現だ。
【画像3】欲求の二層ゾーン

ブログの登場で、人は「表の欲求」を表現していいんだ。
という肯定意識を持つようになった。
そして2006年ブログがブレイクした。
2007年は第一表層である「表の欲求」表現がオープンになったことで、
「裏の欲求」表現を行う人が増えてくると考えている。
ではここでいう「裏の欲求」とは何か?
それは人によって異なるが、今まで人には受け入れられなかったような
個人的なことや、趣味、言葉で定義するならちょっとオタクと呼ばれるゾーンを
みんな出し始めるゾーンだろう。
「そうか、いままでは出してはいけないと思ってたけど、こういった情報も
だしていいんだよね!」
といった発想が今まで以上に起こる年、それが2007年になるだろう。
★成熟期のウェブと、黎明期のウェブ
情報としてのウェブツールは既にそろいつつある。
あとはこれをどう"人間"にあわせてインターフェーシングしていくかという
ことになるだろう。
モバイルはその手段で使われるものであり、
広義の意味での時流とはここではいわない。
2007年は大きく2つの波が来る。
受動的ゾーンへの変遷「みんなが使えるシンプルウェブ」
能動的ゾーンの黎明 「本来の欲望に近い箇所でのウェブ利用」
どちらのウェブを展開するかはサービス次第だろう。
しかし、2007年は小難しい新しいサービスは受け入れられにくいだろうこともたしかだ。
今までの流れでサービスをやっていきたいなら、人間のメンドウクサイを
サポートできるツールをやって行きたい。
新しい事業をやりたいなら、人間の裏の欲求を満たすようなサービスをやっていきたい。
2007年、どういった新しいエンターテイメントが出てくるか、
今からワクワクしている。
個人的には「エンターテイメント」をメインフローでやっていこうと思ってます。
「アグリゲート」的なサービスはオプションで。
やっとホテルマンでつちかったサービス力と、ウェブ技術の融合を
エンターテイメントという形で大きく表現できる年が来たなと感じてます。
2007年もウェブにとって、最高に楽しい一年になりそうです。





