モバゲータウンが本当に最強なわけ(1/2) 

モバゲータウン(モバゲー)が携帯で圧倒的なユーザーを集めている。

モバゲーは12月の段階で、会員数が225万人を超え、
月間約40億万ページビューある巨大サイトになっている。

モバゲーは一言で言うと「ケータイゲーム&SNS」のサイトである。

無料でゲームを遊ぶことが出来ると同時に、アバターを使ったユーザー間の
コミュニケーション(SNS)が出来るようになっている。


★モバゲーがアバターを流行らせたことのすごさ


アバター(仮想空間のキャラクター)を使ったサイトやコミュニティはたくさんあれど、
実は日本では海外ほど大成功を収めていない。

韓国や中国などでは、アバター文化が定着しており、
ユーザーがアバターの服を買うためにリアルなマネーを使ったりもするほどだ。

韓国で圧倒的な支持を持つSNSサイト、サイワールドではアバターが受け入れられており、
実際に、アバターの服を買うためにリアルマネーを払って楽しんでいる。

サイワールドは日本にも進出したが、お金を払って育てるアバターは
結果的に日本のマーケットに受け入れられなかった。

これには3つの視点がある。

・韓国人は自己主張が強く、仮想空間でも人より優位に立ちたい。
・日本では小額課金をしやすい仕組みがない
・日本ではウェブ上のコンテンツにお金を払うという意識が低い


まず1つ目の視点であるが、これは国民性の問題であり、文化といっても良いだろう。
「バーチャルな空間においても人より良い者を着せたい!リアルマネーを払ってでも。」
と思うのは、日本人にも少なからずあれど、他国と比べると低いだろう。

また次に続く2と3の問題は、日本におけるビジネスインフラの問題といえるかもしれない。
Web2.0はカネになりにくいというところにも通じるところがあって、
広告モデル以外のビジネスモデルがなかなか難しいということでもある。

これらの障壁の中で、モバゲーがアバターによるSNSを流行らせたのはやはりすごい。

ではどういった視点が、モバゲーにはあったのだろうか。


★仮想通貨での、アバターアイテムの購入


日本ではリアルマネーでのアバターは、受け入れられにくい。
まずこれに気づくのが最初の気付きだとして、
その次にサービス提供者が陥りやすいワナが、
「じゃあ、アバターは無料にすればいいじゃん」
という発想だったりする。

まさにその発想であっているのだが、
ただ無料にしたからといって、うまく行かないことが多い。

なぜならそれは、人が持つ「人より優位に立ちたい」という気持が
充たせないからだったりする。

みんながいつでも誰とでも同じようにアイテムを好き勝手買えるのだとしたら、
「別に今やる必要がないんじゃないのか?」
と考えてしまうユーザーが増えてしまう。

要は与えるものを与えすぎて、モチベーションが低下している子供と同じだ。

そこでモバゲーが考え出したのが、モバゴールドという仮想通貨での
アバターアイテム販売方式である。

このモバゴールドを集めることがユニークで、大別して以下の2つの方法で
集めることが出来る。

・広告をふむ
・ユーザーを紹介する


モバゴールドを手に入れるためには、スポンサーの広告をクリックしなければならない。
要はただでゴールドが手に入るわけではなく、企業の収益元でもある、
スポンサーの広告をクリックすることで、モバゴールドを集めることが出来るのである。

これはまさにアフィリエイトと同じ考えで、モバゴールドという仮想通貨を得るために
広告をふむということになる。

広告を踏んだことに対する成果はリアルマネーではなく、
モバゴールドという仮想通貨をはらうところが、うまくビジネスと結びつけたところだろう。

またユーザーを紹介することでゴールドを集められるという行為は、
まさにユーザーを増やすための最高のアプローチであり、
誘う側は新規メンバーをあつめることに、より能動的になったと思われる。

そのことでユーザーをモバゴールドを集めるという、能動的行動に変え、
アバターを育てることに対する楽しみを与えたのである。

★アバターが受け入れられたもう一つの理由


アバターに人気が出たのはそれだけではない。
それはやはり「無料ゲーム」という窓口で広げた強さもあるだろう。

ゲームというコンテンツに興味を持つユーザーは
そうではないユーザーに比べて、アバター(仮想空間のキャラクター)を
作り上げるという行為に、非常に積極的である。

そしてそれをモバゴールドという、これまた仮想空間での通貨で取引させるので、
まさにドラクエのような「ゲーム感覚」で仮想通貨を集め、
キャラクターを着飾らせることができるのだ。

その両面性から、モバゲーではアバターの文化が受け入れられた。

モバゲーがアバターの文化を取り入れたことは革命に近いことである。

そしてアバター文化が形成されることが、なにがそんなにすごいのか、
その辺りを次回のブログで紐解いて行きたいと思う。



posted by 荒木 稔 | 2007年01月11日 | TrackBack(2) | はてブに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加
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