ドラゴンクエストで人生を学んでみた 

先日、ドラゴンクエスト2をプレイしました。

小学生にクリアしてから、なんどもなんどもリプレイしようと心に決めてたんですが、
20年くらいたった今、ようやくリプレイすることが出来ました。

昔はただただ熱中してやっていて、
何が面白さのコアの部分だろうと感じていましたが、
今になってその面白さの意味にやっと気づいた気がします。

ドラゴンクエストって人生そのものを表現してるんですね。

★旅立ち


勇者が魔王を倒すために旅立ちを決意するシーン

これは人生の初めての「自立」を表現しています。

親から離れ、自分で考えて行動するようになったとき、
まさにそれは「旅立ち」でしたね。

貯金は少ないし、欲しいものはすぐには変えない。
ちょっと高いものは頑張ってお金をためた気がします。

それは、"銅の剣"を買うまでは、頑張ってお金をためてる姿とにてたり。

我慢できずにこんぼうを買ってしまうこともありますが。

初めてレベルアップしたときは感動です。

何かを成し遂げた感じがします。自分で自立してやったことといえば
スライムを数匹倒しただけかもしれないけど、それでもやっぱり
初めて自分で成し遂げたあの感覚はうれしいものです。

自分ひとりで何かを成し遂げるあの感動を思い出させてくれる
シーンだと思います。

▼学び(ドラゴンクエスト〜旅立ち)
「"自立"して自分でやり解けることの喜びを忘れない。」


責任も増えますが、自分でやっていく勇気はやっぱり必要ですね。

★街


新しい街への移動は結構ドキドキします。
うまくたどり着けるか、その先に何があるのか、
モンスターがその心の不安を表すように出てきます。

新しい街に到着したら、もうものすごくワクワクします。

どこにでも知ってる見慣れた武器屋や道具や何だけど、
なにがあるんだろう?何が起こるんだろう?
と期待感に胸を膨らませます。

新しい学校に行ったり、初めての習い事の場所に行ったり、
あの感覚に似ています。

うまくなじめるかな、楽しい場所かなと
行くまでの数日はそんな不安にかられますが、
いってみると、もうそれはそれで楽しい!

いつもと違う場所に身をおくことでしかワクワク感って
かなりあると思います。

▼学び(ドラゴンクエスト〜街)
「新しい"場所"への不安はあるが、必ずそこにワクワク感がある。」

 
やっぱり積極的に新しい場所に冒険していかなくてはだめですね。


★仲間との出会い


初めて言った街で新しい仲間と会います。
今まで一人で冒険していたのが二人になり三人になり。
仲間になるときのあのファンファーレを聴くだけで胸が熱くなります。

新しい場所では、ただそれだけでは楽しくないですが、
やっぱりそこにいるのは仲間!

それも一緒に戦ってくれる仲間がいたら、
武器代や宿代が少しかかるようになったって、やっぱりうれしさ倍増です。

▼学び(ドラゴンクエスト〜仲間との出会い)
「"人との出会い"でより大きなことを成し遂げられる。」


やっぱり出会いは大事。一人じゃ出来なかったことも仲間だと出来る。
いろいろコストがかかっても、仲間で戦うことでより大きなことが
成し遂げられることを教えられました。

★塔(ダンジョン)


目的のために塔を上ります。
目指すは最上階。

そのまま最上階を目指せばいいものを、やっぱり
「あっちに宝箱があるんじゃないか?」
「こっちに宝箱があるんじゃないか?」
とウロウロしてしまったり。

なんかこういった遊びの感覚って、実は重要だと思っていて、
ただ目的を果たすだけではなく、その中でどれだけ遊び心を取り入れ、
そして新しいものを手に入れられるかってところが、
やっぱり重要なんじゃないかと思います。

▼学び(ドラゴンクエスト〜塔(ダンジョン))
「目的を達成するのは当然、その上で"遊び心"が大切。」


やっぱり寄り道も重要ですね。
仕事も遊び心を忘れずに。

★レベルアップ


レベルアップするとスキルがあがることはもちろん、
呪文も徐々に覚えていきます。

「あの呪文を覚えるために、あとレベルを2あげよう!」
「この呪文覚えてみたけど、あんまり使わなかった」
「トラマナを覚えたから、次にすすめるようになった!」

呪文(スキル)を身につけると、様々なことが出来るようになります。
もちろん使えない呪文も多いし、メラなんてメラミ覚えたら使わなくなるし。
だけどやっぱりそのときはそのスキルが必要で、
メラを覚えてたからこそ、メラミが必要になってきたり。

とってみていらなかったと思う、スキルや資格はたくさんあるけれど、
やっぱりそのとき頑張って経験値をためて覚えたスキルは
自分自身のものになります。
それで実現できることの幅が増えたりするのは、やはりうれしかったり。

▼学び(ドラゴンクエスト〜レベルアップ)
「"自分が今必要なスキル"は何だろう?と常に考える。」


もしかしたら数年後は使えないスキルかもしれない。
だけど今本当に必要なものを積極的にとることで、
新しいフィールドが広がるかもしれない。

★船の入手


船を入手するまでは、結構おつかい的な演出がどうしても多い。
このアイテムがないと次にすすめなかったり。
あそこのダンジョンのボスを倒さないと先に進めなかったり。

端的にいうと"レールに引かれた人生"。

だけど船を取ったら、次にどこの島でもいけるし、いきなり自由になる。
あの船を取ったときの嬉しさといったらない。

だけどそれと同時に「次どこに行けばいいんだろう?」というのを
真剣に言葉の中から探さなくちゃいけないし、なにより自分で船を走らせて
いけそうなところを手当たりしだい上陸していくしかない。

人生においてレールに引かれてた人生はそりゃ楽かもしれないけど、
いつかは船を取り入れて自由を手に入れた冒険ができるようになりたい。

どこかの島でカジノにはまってしまって数時間つぶすかもしれない。
どこかの島では経験地を得られやすい敵があらわれるかもしれない。

ギャンブルにはまって時間を費やしてしまうものもいれば、
シリコンバレーに行ってITと英語のスキルを一気に身につけるものもいる。

若いころは比較的レールに引かれた人生だけど、
なんでもできる船を得ないとやっぱり新しい大陸にはいけない気がする。

▼学び(ドラゴンクエスト〜船の入手)
「"自由"を手に入れること。それは最大のチャンスにほかならない。」


もしかしたらどこかの島にたどり着く前に倒れるかもしれない。
それでもやっぱり冒険する勇気を持って、広がる世界を体感していきたい。

★人生は最高の神ゲーだ!


売れているゲームやよく出来ているゲームは、どこかしら人生に近い
表現をしていたりします。

ドラクエが良く出来ているのは、この小さいゲームの中に、
旅立ちのワクワク感や、船を手に入れるまでのレール感、得られた自由感、
そして倒れそうで倒れない、絶妙なモンスターのバランスが
本当に人間の成長を表現しているところだと思います。

他のつまらないなーと思うRPGは
・最後までレール感がぬぐえない(船をとってもお使いゲーム)
・モンスターが強すぎる(現実のストレスが大きすぎる状態)
・モンスターが弱すぎる(現実のストレスが少なすぎる)
・わかり安すぎるフィールド配置(新しい場所になんなくいける)
・意味もなくダンジョンが長い(暗くてつらい作業は適度な長さで)
・ストーリーが重過ぎる(やっぱり楽しくなくては)

などなどやっぱり現実の生活で嫌になるようそと、
結構リンクしてたりします。

やはりその絶妙感がドラクエにはあるなと今回プレイしていて感じることが出来ました。

人生をゲームにたとえたブロガーもいるけれど、
やっぱり最高の神ゲーは人生だと私も思います。

なので、どうやってその神ゲーである人生にフィードバックが出来るか、
そういう視点でゲームをやってみると、違った視点を得られるかもしれません。

でも本当に今回はどんなビジネス書や自己啓発書より人生にプラスになりました。
ドラクエに感謝ですね。

▼人生は神ゲーだ
http://anond.hatelabo.jp/20070303100408



posted by 荒木 稔 | 2007年05月17日 | TrackBack(0) | はてブに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加
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