ウェブサービスを作るときって恋愛に似ている 

ウェブサービスを世に出すのと、恋愛してる感覚は結構似ています。

例えば私の場合、夏Ustreamに完全に恋をしました。
好きで好きで、普段朝型の自分が徹夜してUstreamの動画を見ながら
そのまま朝を迎えることがありました。(無駄にエロい人のせい)

だから複数の動画を見たり、見ている人とトークで切る環境を作りたくて
夏のお嬢さんを作った。そのときはやっぱりモチベーションが高くって、
半日でできた。

「じゃ荒木さん、新サービス1日でおねがいします。」
と急に仕事を依頼されても無理だったりします。

もちろんその作り出すものにどれだけの愛情があるかもあるんですが、
それ以上に「どう継続していくか」の視点が問題になってきます。

★恋愛と結婚は別物


「恋愛と結婚は別物」とかいいますが、一理あるかなと思ってます。

恋愛しているときは、ものすごいテンションあがります。
はっきりいって自分でびっくりするくらいのモチベーションと言うか、
感情の高まりを感じます。

私自身、昔クリスマスの日に雪がしんしんと降る雪国の寒空の中、
8時間(!)も女性を待っていたことがあります。

今考えるとバカすぎて自分でも笑ってしまうのですが、
あの時は異常なほどの感情の高ぶりがありました。

個人サービスを出すときは、かなりこの状況に近かったりします。
「これおもしろいんじゃね!」とか「やばい!楽しすぎる!」
って状況になったときにいつもではありえない速度でサービスが出せます。

なので何かを作り出すときにこのモチベーションはやっぱり重要です。

ただ企業や事業として出す場合、それだけでサービスを出せないことは
多々あります。

たしかにそうやって早くできたサービスであればあるほど、
正直な話、そのあと継続して愛情を注ぐのが難しかったりします。

よく「さんまのスーパーからくりテレビ」とかで、
劇的なプロポーズをされる海外ビデオとか流されますよね。

パラシュートで上空3000mから降りてきて、告白するとか、
ビルの窓の灯りを使ってプロポーズとか。

サプライズプロポーズは、何より感動を生み、
そしてみんなの話題を呼びます。
「すばらしいね!」「なんてすごいことするんですか!」

ただびっくりすることに、さんまさんもおっしゃってましたが、
そのほとんどのカップルは離婚してしまうそうです。

★継続すること意味


企業が上場したら、それまでの起業家の資質ではなく、
経営者の資質が必要だといわれます。

米国の上場企業の7割は、上場したあと社長が変わると言います。

つまりゼロから事業を立ち上げる能力と、株主に広告して行く能力などは違うものですね。

結婚も結構近いかなと思っていて、恋愛とは違い、
継続して二人で過ごしていくことは少し違ってきます。

「なんか結婚してる人の話を聞くと地味。」
「もっと恋愛してたい!」
「結婚はいいもんだよ」

って話を聴きますが、その両者の考えは違うものだと認識してると、
それはどちらも正しいとおもってます。

だからこそ、浮気という概念はなくならないのかなと思います。

★浮気とネットサービス


恋愛と結婚は別物であるのと同じように、ネットの個人サービスと企業で行うビジネスとしてのネットサービスは様相が違います。

私自身「自分で個人としてサービスをリリースして行きたい!」と思い、
独立していますが、出だしの頃は大きくその考えを覆されました。

個人のネットサービスは誤解を招くのを覚悟の上でいうと
「浮気」に似ていると思ってます。

仕事でもネット系のビジネスをしながら、
好きになったことに高いモチベーションの上でサービスを作り上げる。
サービスが好きで好きですぐに出来てしまう。

「これが本当の愛だ!ここにこそ自分がある!」

そう思い、そのまま独立をしてきた人も見てきたりしてますが
その後数年経ったときに、成功しているのは正直ひとにぎりです。

浮気をする人も、前の家庭を捨てて、いざ結婚してみると、
なんか違ってたと言う話をよく耳にします。

もちろん私は新しい人と出会うことは良いことだと思っている1人です。
なによりそれは自分自身に活力を与えてくれます。

だから恋愛とは結婚が違うことと、その継続するために必要なことを
考えていかなくてはと身をもって体験しました。

★ビジネスとしてのネットサービス


ビジネスでネットサービスを作成する場合、「継続」をするために、
きっちりと考えていく必要があります。
もちろんサービスリリースのスピードを出来る限り落とさずにです。

そのために個人で作るサービスとアプローチの仕方や、
その裏に眠るコンセプトの具現化の仕方を変えていったりします。

熱しやすく覚めやすいサービスより、継続してきてくれるお店を
作る必要があります。

それはゆえに「なんか企業が作るサービスは地味だな。」と
思われるゆえんかもしれません。

例えば、私は楽天が好きです。
正直な話、楽天のサイトはJavaScriptさえほとんど使っていません。

三木谷社長が「うちはWeb2.0企業だ」といってもピンとこなかったりします。

だけど楽天はネット業界において事業として、
確実に継続していけるネットサービス企業になっています。

だからビジネスでネットサービスをやるなら継続的に続けていける
サービス構造が必要になってきます。

その継続のために、最新技術が必要なら投入していく。
それを続けていっているに過ぎません。

それは時に技術者として地味にみえてしまうかもしれません。

★集客なのか、回遊なのか、集金なのか、伝播なのか


サービスを立ち上げるときに、そのサイトやサービスが何の役割を担うのか
明確に定義する必要になります。

とにかく話題を集めるだけの「集客」サービスなのか、
なんどもなんども足を運びたくなるするめのような「回遊」サービスなのか
リアルマネーを生み出すための「集金」サービスなのか
他のユーザーをどんどん巻き込んでいくための「伝播」サービスなのか

ビジネスでサービスをリリース時は多面的に考えていく必要があります。

★恋愛も結婚も体験できるネットサービス


普通「結婚」すると、「恋愛」は出来なくなってしまいます。

だけど個人で作るネットサービスは結婚してても恋愛が出来る。

それが面白いし、その状況に身をおいていることに幸せを感じます。

だからこそもし新しい恋愛で旅立つときは、もう一度考えて欲しいのです。
それ恋愛を結婚まで持っていけるのか、
そのサービスが伝えたいことは10年後も必要とされているのか

最近周りも含めて、学生や若い人に独立したい願望の人が増えてきました。
そういった方への成功のきっかけになればと思います。

裏の目的は、年末年始休むためのフラグっていうのがあったりします。
posted by 荒木 稔 | 2007年12月17日 | TrackBack(0) | はてブに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加
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